前回インタビューでは、細川さんの来歴を教えてくれました。
ここからは、これまでの人生で感じたことを存分に語ってもらいます!
知らないことを否定したくなるのは「知らないから」に尽きる
中でも最初のステップでもある「知る」ということについて深く考えさせられました。
僕もそういう体験を何度か経験したことがあります。
でも同じ経験を繰り返して行くうちに、そうなる原因は「知らないから」の一言に尽きると思うんですよ。
最初から「良い印象」が世間や周りの環境から与えられている物事の裏面ですね。
何も情報を与えられていない物事だと、それに対して何かを感じようと試みても、判断材料がないので「情報がない=魅力がない」「良い印象がない=特に良いことは何もない」というような方向に思考が進んでしまいます。
そして、知らないうちに「知った気」になり、判断してしまう。
それってどちらかと言うとネガティブな印象ですよね。
だからこそ、それを知ることで一気に視野は拡がり、受け入れられるものだと思っています。
では、細川さん自身が気づいた宇和島の魅力はどんなところでしょうか。
まず、人がこれでもかって言うほど本当に優しいです。
たまたま出会った知らない農家さんがみかんや桃などをもぎって分けてくれたり、生えてる木の種類を教えてくれたり。漁師さんから魚やタコなどをもらったこともあれば、人生の先輩の方々からは為になるお話や、知恵となる経験談を共有していただけました。
もう、本当に貰いきれないほど素敵な物を分けていただきました。
星がすごく綺麗に見えるので毎晩癒されました。
父が生まれ育った場所は、物凄く素敵な場所だと感動しましたね。
(インタビューの次の日に僕も九島に行きましたが、景色が本当にきれいで感動しました!)
宇和島の歴史は勿論たくさん勉強しました。ラジオで旅の情報番組を担当していたこともあって、みんなが知らない宇和島を多く発見したかったんです。
知れば知るほど宇和島、そして宇和島を含む愛媛県は本当に面白くて魅力が多い素敵な場所だということに気付けました。
最終的には地元の方と同じぐらい、もしくはそれ以上詳しくなれたと自負しております笑
周りの方がいてくれたから気付けたことだと思っています。
地元だからこそ逆に近すぎて、尚且つ当たり前のことだから魅力にすら感じないと言う歯痒さにも気付けました。
宇和島の歴史や文化など、すごく面白くて興味深いのに地元の方はそれが当たり前だからそれを魅力だと思わない。
つまりその魅力を「知らない」ことになるんですが、それは本当にさみしいことだなと思っています。
大切なのは、まず触れてみること
そして「ある国」に対しても全く良いところがない国だなと、なんなら嫌いだとさえ感じていたのに、友人の強い勧めに観念して実際にその国に行ってみると・・・・その気持ちはなくなりました。
何事に対してもそうなんですが、本当に触れてみないと「わからない」ものだと学びましたね。
当時のことを振り返ると、無理してでもその物事に向き合ってみたことは本当に良い経験になったと思っています。
でも、少なくとも「知らない」っていう状態や「嫌い」っていう感情って、どちらかと言えばマイナスな要素なので、それを抱えたまま生きていくよりかは幸せなんじゃないかなって考えてます。
あ、また気付かないうちにここでも自分で比較しちゃってる笑
他にもそういったお話はありますか?
それこそ私が宇和島に住んでいた時に、愛媛に来たこともなければ愛媛のことを何も知らない友人を数人無理やり呼んだことがあったんですが、結果的に「今まで愛媛って何があるのか「知らなかった」けど、すごくいいところだね!」と、言ってもらえたのが嬉しかったですね。
試すこと、つまり行動に起こすことで視野や価値観が拡がるのだと思います。
僕も、大嫌いだった読書が、本を読めば読むほど好きになっていきました。
ここでさっきの話に戻るんですが、自分の「知らないこと」や「嫌いな物・ネガティブな印象を持っている物」ってこちらから近付いていけるんですよ。
一方的に距離を置いているのはこっちなので当たり前のことですよね笑
つまり何が言いたいかというと、今の時代は情報が溢れていて印象が勝手に歩き回っている状態なので、気軽にネットで情報を入手できたり、メディアや周りから情報が勝手に入ってくるんですよね。調べてもいないのに笑
そこで一旦とは言え、印象が構築されてしまうので「知った気になっちゃう」んですよ。
まず知らないことは知らないので、知らないことを見つけ出す方法として「嫌いな物」や「ネガティブな印象を持っている物」から入るのが一番手っ取り早いです。
人間は、失ってから大切さに気付く
細川さんもそういった経験はありましたか?
タイから宇和島へ行ったとき、そして宇和島からミャンマーへ来た時に感じました。
自分がいた場所を客観視できるのは「そこを出たから」であって。
そこにいる限りは他を「知らない」ので客観視すること、つまりは他から見ると自分たちはどう見えるのか、という感じで比べることができないからです。
気づくことが大事なので。
「地元の人が地元の魅力を発信したものの、アピールの方向性がイマイチ」などといったケースがありますが、これでなんとなくその理由がわかります。
また、外から来た人の存在意義は「知ることで、地元の人にその魅力に気付いてもらう」ことなのかもしれませんね。
今いる場所の魅力に気づいてほしい
これまでの人生の中間地点として過ごした宇和島での生活を振り返ってみて、宇和島はどんな場所でしたか?
最後に、愛媛にいる若者にメッセージなどがあれば教えてください。
そうすることで何かしらの「感情」が生まれます。その「感情」に向き合うことが「今まで気付かなかった地元の魅力」を知る効果的な方法だと考えています。
今までの当たり前がそうではなくなってしまった時。
それってつまりは「今までの当たり前」を「失った」ことになるんですよね。地元ではAが当たり前で、新天地ではBが当たり前だった場合、もし「Aの方が良かった、Bはダメ」って思ってしまったらチャンス到来です。
「チャンス到来」と言うように、失ってから大切さに気付くということは、前向きな言葉なんだなと気づきました。
特に「視野を広げたい」と思っている人は、今とは無理やり真逆の環境に身を置くことで一気に180度も広げることができます。
知らないこと・知りたくもないことを知ってみる、やりたくないことをやってみる。
最初は小さなことでもよいので何か始めてみてください。
皆さんのご活躍を心からお祈りしております!
「知ることから全ては始まる」ということを教えてくれた細川さんのインタビューでした。
「知ることによって世界が広がり、知ることによって好きなものが増えていく」それを体現する細川さんの生き方が表れた内容になったのではないでしょうか。
実は、今回の記事では収まりきらないほど熱く語ってくれました。その溢れた想いを、これからヒメセカメンバーとしてミャンマーから発信していきます!お楽しみに!
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場所を移るたびに感じてきたことを教えてください。