向いてないと思ってた接客業で、一番ワクワクしている
木村 文香さん(30歳)※取材時の年齢
- 愛媛県宇和島市出身
- 家族や地域のサポートを受けながら、娘さんのために2人分働くシングルマザー
- 飲食業とウエディングプランナーでの経験から、『大好きなお客様が喜んでくれる顔を見るのが一番幸せ』と感じ、2年前に宇和島で居酒屋を開業。
なので、将来の夢とかは無くて…とりあえず生きていくために仕事をするのかなって。なので、高校は間違いなく行けるところ。両親が真珠関連の仕事をしていたので、宇和島水産高校の食品課に入りました。
それで3年生の時には、全国の水産高校生が集まる食品技能コンテストで最優秀賞を受賞しました。宇和島水産高校の代表として出場したんですが、技術部門では1位、知識部門では2位。PH試験と技術と知識、アジの三枚開きの正確さ・スピード・綺麗さを図る試験だったんですが、昔から海の近くで育ったので、遊びで三枚開きとかしてたんですよ(笑)なので、楽しかったですね。
そこで最優秀賞をとった人は、東京の東京海洋大学に特待生として行けるんです。ただ、金銭面と偏差値が高すぎたんですよね。自分は技術的なことしか興味がなかったので、進学をせずに、伊予市の食品関係の工場に勤めました。接客業が苦手だと思ってたので…工場にしましたね。
ただ、入社2年目…20歳のときに当時の彼と子供が出来たんですよ。結婚することになったけど、性格の不一致で21歳で離婚しました。
接客業を選んだのは、ショック療法(笑)
人生で仕事をする時間って多いじゃないですか。これまで接客業を選ばなかったからこそ、やってみよう。そう思って、居酒屋で働きました。
昼はウエディングプランナー、夜は居酒屋
愛南町の居酒屋で働いたときは、マスターが、記念日や誕生日とかに店内中で祝うようなサプライズをするんですよ。すごい良いなと思って。
あとは、シングルマザーだったので、手に職をつけろって言われたのが印象的だったんです。これまでパソコンも苦手だったので、職業訓練校で2か月パソコンを習いました。それでパソコンを使う求人を探す中で、宇和島にあるホテルのウェディングプランナーになりました。ウエディングプランナーって雑用的な仕事も多いんですよ。1人で1日3件の打合せをしたりしました。はい、夜は居酒屋で働きながら(笑)
「この人がおったけん、教員になった」っていう新郎さんには、その先生を探して「ビデオレターして欲しいんです」って言ったり、新郎さんのお母様がフラダンスをしてたので、当日にフラダンスを踊って貰ったり。ご両親からのDVDメッセージを贈った新郎さんには、「結婚式が終わって何年たってもみよんよ」って喜んでくれて。すごい好きでしたね。
居酒屋さんと同時進行だったんですが、どちらもお客様を喜ばせる仕事だったので、すっごく楽しかったですね。その頃には、接客業がいやだとかはなかったです。
居酒屋をやりたかった。でも、夢を諦める時期って1回は来る
居酒屋やりたいけど、子供はおるし、お金もかかるし…将来的なことを考えることは難しいかもしれない。
そのタイミングで、家から距離があったのもあって愛南町の居酒屋をやめて、宇和島の居酒屋で働きました。
あとはそのタイミングで、ウエディングプランナーの助手をやめて、お昼は居酒屋さんの経理の事務をしていたんです。なのでお店がこんなお金の動きなんだっていうのもわかって、段々居酒屋をオープンするのがクリアになってきたんです。なんかいけるかもって…思いました。
離婚をきっかけに、ショック療法で苦手だと思っていた接客業に就いたあやかさん。しかし、お客様のおかげで、気付けば大好きな仕事になっていました。
次回、大好きな仕事を続けるため、独立開業を選んだリアルや、仕事の楽しさ。
子育てには最高の環境だという田舎暮らしについて、たっぷり語って頂きました!
🍊あやかさんが楽しませてくれる、居酒屋楽八(たのや)は⇒こちら🍊
🍊住所 〒798-0060 愛媛県宇和島市丸之内5丁目4-19小林ビル1F
🍊電話番号 0895-68-0108
🍊営業日 月曜日ー土曜日 18時~23時 ※日曜日はお休みです。
「お子さんがいらっしゃる方」「飲食店で独立開業をしたい」そんな方にぜひ見て頂きたいです。
では、どんな学生時代だったんですか?