愛南町出身。大阪・飲食店マネジメント、吉村光さん（35歳）①

生産者やお客様を幸せにしたい

吉村光さん（35歳）※取材時の年齢

• 愛媛県愛南町出身
• 約5年間のカンボジア勤務を経て、現地で出会った日本人女性と結婚し、それを機に帰国。
• 現在は、大阪の高級鉄板ステーキ屋さんでマネジメント業務をしながら、幻の食材を求めて日本各地を飛び回る。

幼い頃からやりたいことが決まっている人は幸せですよね。しかし「自分にはそれがありません」そう話す若者も多いです。今回は様々な分野に挑戦した結果、「何がやりたいか」ではなく「何を大事にするか」で仕事を見つけた吉村さんに話を聞きました。
愛南町出身なんですよね。どんな学生時代でしたか？

祖父が漁師だったので、小さい頃から船に乗せて貰ったり、学校に行く前に釣りをしたり。海がすぐそばにあった生活でしたね。

そうだったんですね。また愛南町はサッカーでも有名ですよね。

平成元年に南宇和高校がサッカーで全国優勝したんです。ちょうど小学校入学くらいでしょうか、地域でもすごい力が入っていて。自分も自然とサッカーを始めましたね。
低学年の時にJリーグが始まり、ますますサッカーにのめり込みました。

サッカーはいつまで続けられたんですか？

無事に南宇和高校に入学し、サッカーは高校卒業まで続けました。今も趣味でしていますよ。しかし、それを仕事にしたいとは思いませんでした。
むしろ昔はサッカーの練習が終わってからも、海に行っていたんです（笑）何か釣って帰れば母が料理をしてくれる。小さい頃は漁師になりたいと思っていました。

家を継ぐために大工の道に！見習い時代は月給8万円？

じゃあ、高校卒業したらその道に？

いいえ。父が建設会社を経営していたので、大工修行に香川県の高松に行きました。漁師も考えたんですが…会社を継ぐと思っていた兄が大工にはならないと言って。職人気質の家族だったので、大学に行くよりは現場で働きながら学ぼうと思いましたね。

確かに、ご家族皆さん職人ですね。実際に行ってどうでした？

当時は月給8万円。住み込みではなかったので、夜は焼肉屋でアルバイトをしながら家賃と携帯代を稼いでいました。辛かったですね（笑）
2年勤めましたが、辞めるきっかけになったのは、兄が実家を継ぐことを決意したからです。これで自由に働けると思いました。

やりたいことが分からない…フリーターから一転して起業へ

なるほど！じゃあ、いざやりたいことをやれる環境に？

いえ、そのときはやりたいことがなかったんですよね。高松でカラオケ、ガソリンスタンド、焼肉屋、色んなアルバイトをかけもちしました。お客様とコミュニケーションを取ったり、接客業は楽しかったです。

何年続けられたんですか？

フリーター生活を1年半続けた後、カラオケ店での上司が介護の仕事で独立するというので誘われ、3人で事業を起こしました。内容は、障害児童特に自閉症の子供たちの在宅介護です。その子たちを楽しませてお世話をする、いわば究極のサービス業だと思いましたね。その時にホームヘルパー2級も取りました。

がむしゃらに働いた結果、3年後にはアルバイトも含めて30人になったんです。事業としても上手くいっていましたが、社長が事業撤退を決め辞めることになりました。

地元で名だたる広告会社を辞めてカンボジアへ？

えー！もったいない気がします。その後は何をされたんですか？

その後は、高松に本社がある広告代理店で2年半勤めました。それも知人に声をかけて貰ったからですね。商店街の活性化事業を手掛けました。アククションを起こし、それによって実際に人が集まるのは楽しかったです。

また全然違う業種で面白いです（笑）でも、吉村さんの転機って、誰かに声をかけられてが多いんですね。2年半後何があったんですか？

30歳になる年を迎えて…すごく楽しかったんですが、先が見えた気がしました。大きい会社だったのでお金には困りませんでしたが、当時の支社長が辛そうだったんです。このままサラリーマンとして働くことに対して疑問を覚えたんですよね。

ちょうどその時に、先輩から「カンボジアで宝石を掘らないか」と声をかけられました。意味が分からないですよね（笑）疑問点ばかりでしたが、「せっかくの縁だし、あれこれ考えるより動いて失敗した方が次につながる」そう思い、カンボジア行きを決めました。

自然に囲まれた愛南町で釣りにサッカー、やりたいことに打ち込んできたよしさん。一方仕事でやりたいことはなく、30歳を迎えるまでにいくつもの仕事を経験しました。
そんなよしさんがたくさんの仕事をする中で気付いた『やりたいこと』ではない仕事を選ぶ基準とは？飲食店のお仕事や海外経験についてもたっぷり語って頂きました！

🍊よしさんが勤める鉄板ステーキ淀屋は⇒こちら🍊

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