自分のためより人のための方がパワーが出る
西田信一さん(30歳)※取材時の年齢
- 愛媛県宇和島市津島町出身
- 三福綜合不動産取締役。高校を卒業後、自衛隊勤務を経て24歳で不動産業界へ。
- 2018年には、全国の不動産業者1700社が加盟する「全国賃貸管理ビジネス協会」主催の賃貸選手権で、成約件数全国1位、及び総合優勝。
卒業後ですが、20歳以下の香川県予選で優勝、四国大会で3位になりました。愛媛県で成績が残せなかったのは、周りが強すぎるからだと思っています(笑)
元々は警察官を目指していたんです。柔道部を引退してから、公務員試験に向けて死ぬほど勉強しました。そのおかげで模試ではE判定からC判定にまでなって。しかしもう少しで受かるというときに、同級生から「自衛隊の方が入りやすく、自衛隊から警察官にもなれる」と聞いたんです。大型免許やたくさんの資格を取れるのもあって、自衛隊を目指すことにしました。
ラッパが鳴って3分後に整列する必要があるんですが、1秒遅れるごとに腕立て伏せ、3か月で1万回しましたよ(笑)柔道部に比べては辛くなかったですが、やっぱり辞める人も多かったです。外出なども許可制で、初めの門限は昼の2時。これも1秒でも遅刻したら連帯責任でした。
ただ、今でも自衛隊時代の友人とは遊びに行きますね。きついことを一緒にすると普通より仲良くなります。しんどい分本音でぶつかれるんでしょうね。
(自衛隊時代の同期たちと。前列右が西田くんです)
大砲部隊で大活躍!天職だと思った自衛隊から、東日本大震災で転職を決意
遺体捜索や物資輸送、給水支援もしましたよ。あの時は役に立てたなと思いました。
まさに自衛隊の経験が活かせましたね。発生直後は、スポーツドリンクよりもとにかく水。お皿と一緒にラップを送ると二度以上使えたり、また粉ミルクとストローを一緒に送れば哺乳瓶が無くても赤ちゃんが飲んでくれるなどです。これも全部被災地で学びました。
「一回だけ、チャンスを下さい」合格率15%の宅建のため、1日12時間の猛勉強
中でも働くんだったら、身近な衣食住のどれかだな。でも自分はおしゃれじゃないし、料理もしない(笑)消去法で住だなと思いました。
災害派遣から戻った後は、1日12時間勉強をしていましたね。派遣中は休みがないので、帰任後1か月間丸々休暇だったんです。高校では昼ごはん以外はずっと寝ていたくらいだったので、ほぼ初めての勉強に40度の知恵熱が出ました(笑)体を動かす方がよっぽど楽でしたね。
自衛隊って2年ごとに退職するかが選べるんです。当時、4年で辞めためちゃくちゃ優秀な同期がいたんですが、先輩が「あいつは、勉強ができんけん辞めたんよ」と友人のことを言うのを聞きました。その時に売り言葉に買い言葉ですが「自分が自衛隊より難しい試験に受かったら、その言葉取り消して下さい」と言ってしまったんです(笑)その怒りがパワーになりましたね。自分よりも人のための方がパワーが出るタイプみたいです。
柔道部や自衛隊での厳しい訓練を乗り越え、本音でぶつかれる友達に恵まれた西田くん。しかし、天職とまで感じた自衛隊を辞めたのは東日本大震災がきっかけでした。
次回、不動産業界で成功した理由や「ちょっと賢い奴が一番大変だ」と語る理由について。気になる宅建の結果についてもたっぷり語って頂きました!
🍊西田くんのいる三福綜合不動産のHPは⇒こちら🍊
実は同じ中学の同級生でもありますが、当時はあんまり話さなかったよね。改めて、どんな学生時代でしたか?