海外で働くのは楽しい!
KDDIミャンマー支社勤務の福田さんのインタビューです。
前回のインタビューはこちら
アメリカで印象的なことを教えてください。
当時、ボイスメールが流行っていたんですが、真夜中に怒りの電話をインドにしたんですよ。
翌日は、上司にもちろん呼び出されたんですが。
でも、私の怒りが理解された?と思って、その時は嬉しかったんですよね(笑)
その後なんだかんだ7年くらいいたら、合弁が解消になり、KDDIのNY本社に転勤になりました。
そこでも7年ですね。
初めは1人で単身赴任だったんですが、奥さんを連れて行って、子供が3人生まれ、最終的には5人で帰ってきました。
その後、ベトナムに行かれたんですよね?ベトナムについて教えてください。
2009年からはベトナムのハノイですね。
打診されたとき実は、当時子供が小さかったので、断る理由を2枚くらい書いて上司に提出したんですよ。
でも、それを受入れて貰えるほど、そんなに甘くなかった(笑)
ただですね、行ったら楽しい楽しい。
初めは、「ベトナム人って距離が近い。変だなあ」って思ってたんですが、親日だったんですよね。
アメリカでは、日本人だと分かると馬鹿にされることもあったので余計に感じました。
あとは社長という立場でいったのもあるんですが、会いたい人にどんどん会うことができた。
来た当初は30人だったのが、6年間で結局200人までなって。
仕事がとにかく面白かったんですよね。
ハノイは、特にお互いを認めるとすごく密になりました。
ミャンマーとベトナムの違いについて教えてください。
で、少しゆっくりしようと思ったんですが、またそういう訳にはいかなかった(笑)
ミャンマーに2015年から来たんですが、やっぱり全然違いますね。
ミャンマーは人が優しいんですよね。
ただ優しがゆえに、ド正直。
ベトナムだと、ものを買った傍からお釣りを誤魔化そうとされたこともあった。
こっちだと、間違ってお金を渡しても、お釣りが返ってくるんですよね。
ただ、ビジネスとなると一緒にやるには物足りない。
ベトナムだとITなので障害があったら、朝まで一緒にやらなきゃいけないときがあるんですが、ミャンマーだと5時くらいからそわそわし始めて、7時が限界みたいな(笑)
そもそも『働く』というのが、以前は軍政で、「言われたことだけやりなさい」だったんですよ。
それから、ようやく緩和されてきたのが10年前、自由になったのが最近。
会社に勤めるというよりも、国益の方が大事なんですよね。
ベトナムは、ここで乗り遅れたらいけないという思いが必死なんです。
ベトナムが大きくなった原因というのはベトナム人が優秀だったからなんですよね。
領収書1つ取っても、あの人が経費取りすぎなんじゃないかとか報告してくる。
自分の会社という意識があるんですよね。
それがミャンマーだと日本人を入れても、なかなか人が育たない。
会社に対する愛着がないので、すぐに辞めてしまう。
ミャンマーの方がより大変ですね(笑)
ミャンマー人の気質を教えてください。
良いところは、やっぱり正直なところですね。
後は言ったことは必ずやる。
ただ、10やって欲しかったら、15くらい言った方がいい。
日本人13名、割合は1対4。
共通言語は英語です。
ベトナムとミャンマーは、平均年齢27.8歳くらいで、女性が7割と同じ環境なんですが、ベトナムは、9割結婚して子供がいる。
ミャンマーは逆に、9割独身なんですよね。
あと考え方としては、儒教といえば儒教。
後世のことを考えるんですよね。
今は、徳を積む時期という考え。
こちらとしては「今でしょ」って思うんですけど(笑)
海外に出て良かったことを教えてください。
海外に出たら広がりますよね。
いいことも悪いことももちろんありますが。
日本の中にいて出来ないことができると思います。
それこそ、自分も日本にいると部長クラスですが、今ミャンマーでは、70人の生活が懸かっているんですよね。
自分がやらないと誰がやるという思いと、やっぱりダイナミックでやりがいがあります。
海外に出る上で、大事なことを教えてください。
英語が話せる方は、ペラペラペラペラ喋ってるんですけど、大事なことを話してないんですよね(笑)
話せない人は、肝心なことだけ話そうとするんです。
もちろん言葉はあった方が良いですが、そこが一番大事ではないですね。
大事なことは思いです。
「伝わったことが、言ったこと」とは常に言ってますね。
あれ言ったのにとか、メールに書きましたとか、それじゃない。
私たちは、人だと思っています。
この人から買おうとか。
初めだと、この人から買ってあげようとかそう思わせる人が大事です。
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