兵庫県出身。松山・パーソナルファッションアドバイザー、合田聡子さん（42歳）②

長く使える似合う洋服を選ぶために。骨格診断やパーソナルカラーが役に立つ

お母様の影響で小さい頃からファッションに興味を持ち、順調に大手アパレルメーカーのデザイナーになった合田聡子さん。残業の多さや、作りたいものを作れないストレスで転職をしながらも、アパレル業界に戻ってきたのはやっぱり「モノづくり」への想いでした。
今回は、独立された経緯や気になる『パーソナルファッションアドバイザー』のお仕事について。お子さんのお話についても、たっぷり語って頂きました！

おお！やっぱりアパレル業界に戻られるんですね。その間彼とは遠距離恋愛だったんですか？

そうですね。21歳で出会って、東京で3年。それから29歳で結婚するまで5年は遠距離でした。遠距離の時は月に1回会うくらいでしたね。結婚を機に愛媛の松山で一緒に暮らし始めました。

今度は作る側から、売る側になってどうでした？

やってみたら、すごい楽しかったんですよ。お客様と直接お話しながら似合うものを薦められるし、反応も分かる。店舗を持たない、百貨店のイベントで販売しているブランドだったので、それこそ東京や大阪など日本各地に行きました。2週間丸々働いて、休みなど、業務時間は不定期でした。そのため、結婚をして愛媛に来てからも続けられたんですよ。結局3年働きましたね。

やりがいもあって、愛媛でも働ける環境。辞めた理由は何だったんですか？

妊活をきっかけに、退職しました。結局、結婚5年目で娘を授かりましたが、腰を据えたことで、愛媛で生きていこうという気持ちになりましたね。主人と出会ってから愛媛に来ましたが、すごく暮らしやすいです。温泉も近くにありますし（笑）むしろ、愛媛の人の方が「松山って田舎でしょ」って仰るんですよ。

ライフスタイルに寄り添ったファッションの提案を

そう言って頂いて嬉しいです。今の仕事についたきっかけはなんですか？

パーソナルカラーに出会ったのがきっかけですね。パーソナルカラーとはその人の肌の色や瞳の色で似合う色を見つける診断です。カラーだとファッションと繋げて、仕事になるんじゃないかと思いました。
当時は、子育てをしながら専門学校のアパレルデザイン科で非常勤講師をしていたんです。子供が遅く出来た分、一緒にいる時間を長くとりたくて。36歳のときに、パーソナルカラーリストとして独立しました。

お子さんとの時間を取るためというのは素敵ですね。今は骨格診断もされているとか？

子供が大きくなって落ち着いたときに、大阪の先生に師事して骨格診断の勉強もしました。骨格診断は、例えば、手首だったり背骨などその人の骨格の形で似合う洋服のスタイルを見つけます。そこからパーソナルカラーと骨格診断を2本立てですね。

なんとなくじゃなくて『理論』。似合うものは一生変わらない

そこから、パーソナルファッションアドバイザーという名前で活躍されるようになったんですね。具体的にはどんなことをされるんですか？

その方のお話や悩みを聞き、ライフスタイルに寄り添ったファッションの提案をしています。
みなさん、お越しになるときにはなりたい服装って無いんですよね。漠然と「似合うものが着たい。おしゃれに見られたい」と仰るんです。ただよく聞くと、婚活をしていたり、コンプレックスがあったりする。個別の悩みを聞くことでその方が求めているスタイルが見えてくるため、そこから「こんな服装はどうですか」という提案をします。

へー、面白そう～！パーソナルカラー診断と骨格診断の良さってなんですか？

何が良いかっていったら、基本的に診断は一生に1回でいいんですよね。たとえ太っても痩せても骨格や目の色は変わりませんから。また、なんとなくやセンスじゃなくて『理論』なので、納得して取り入れて貰えると思います。もちろん女性は、ヘアスタイルも大事なので、希望される方には、骨格診断が出来る美容師さんもご紹介をしています。
ある程度の方向性を見つけると、例えば、断捨離がはかどったり、お買い物が楽しくなったりするんですよね。おしゃれ迷子っていう方にこそ、ぜひ取り入れて欲しいです。

益々行きたくなりました（笑）どんな方がいらっしゃるんですか？

基本的には、自宅でお話を聞くので女性の方、特にママでも働かれている方が多いですね。ブログやHPを見て下さったり、お客様のご紹介で来て下さるんですよ。松山近辺の方が多いですが、南予や新居浜からはもちろん、高知から来られる方もいます。
「買ったけど着こなせないからアドバイスが欲しい」など、洋服を持ってきてくださる方も多いですよ。

人間関係を大切に。そうすれば必要な情報は必ずやってくる

最近は、お客様の買い物に同行するサービスも人気なんですよね。今後やりたいことについて教えて頂けますか？

「個人の生活の中で、消費活動を考えませんか？」というものを、提案したいと思っているんです。
『エシカル消費』ってご存知ですか。『社会、地球環境、地域のことを考えて作られたモノを選ぶこと』です。昔から、花や自然が好きで、地球に優しいことをしようという姿勢に共感しました。アパレルって、特に大量生産・大量消費の流れが入ってきていて、例えば低賃金労働など、そのしわ寄せが貧困地域に行っているんですよね。それはアパレルに携わる人間として問題意識を感じています。
もちろん、安い服を買うなっていうわけではありません。「買ったけどすぐに捨てちゃった」とか「似合わなかったから着ない」など、それがもったいないなと思って。長く使える似合う洋服を選ぶために、骨格診断やパーソナルカラーがお役に立てばと思います。

家族との時間を大事にしながら、自分のやってきたことを活かして働く。素敵ですよね。ご家族の反応はいかがでしょう？

今8歳なんですが、嵐の相場くんが大好きみたいで、芸能人になりたいみたいです（笑）
独立してから、集客や告知も最初は全部自分しなければならず、大変なことはたくさんありました。しかし、そんな時期を超えたからこそ、今やりがいを持って働けています。これから、益々輝くママを見せたいと思っていますね。
ただ、娘の洋服を作るのは、昔から母に任せっきりなんですけどね（笑）

ありがとうございました。では、最後に愛媛のU25にメッセージをお願いします。

あなたの人生を豊かにするため、いろんな世界の人に出逢って、情報と価値観をたくさん吸収して欲しいです。
人生には本当にいろんな選択肢があるんですよね。私もありがたいことに、愛媛でたくさんの素敵な方と出逢い成長させてもらえました。愛媛にこなければ今の仕事はしてなかったかも（笑）
きっと、人間関係を大切にしていたら、人生に必要な情報が求めた時に必ずやってきます。自分の目標を決めたら動いて探して、そしてチャンスと情報を掴んでくださいね。