カンボジア在住1年の原畑さんのインタビューです。
前回のインタビューはこちら
自らの成長を求めてカンボジアへ
これまでやってきた活動について、教えてください。
大学時代、愛媛県でツアーを実施していました。
その当時、若い人が何でも話し合える場所がありませんでした。
愛媛の伊方原発について問いかけた際にも、「まじめだな」と一蹴されてしまうだけ。
若い人が話し合える場、考えられる場を作りたいと考えました。
そこで、SNSで呼びかけて話し合う団体を創設しました。
例えば、原発訴訟をされている方を呼んで話を聞き、皆でディスカッションを行ったりしましたね。
そのときに、人の意見って、全て各々の経験から出る意見や思いだと感じたんですね。
それで、その人の意思を作り上げる経験を、より多く作りたいと考えるようになりました。
また素晴らしいと思った人たちが愛媛には多くいたので、その方々の活動を知らせるきっかけや機会を作りたい、同時に愛媛の魅力を知ってもらう機会を作りたいとも思いました。
自分が影響を受けた無農薬栽培されている方、シェアハウス事業をされている方、福島から避難し被災者支援を行っている方等に依頼し、話を聞いたり実際に活動を体験するツアーを実施しました。
現地の人や友人の協力に支えられましたね。
友人らは、自分の意見をしっかりと聞いてくれて活動に興味を持ってくれました。
やりたいことを応援してくれる人たちがいたから、出来ないこともできるようになり、できることはもっともっとできるようになったと思っています。
そしてイベント時の反響として最もうれしかったのが、「実央さんのおかげで好きなことをして生きこうと思った」という言葉でした。
他にも農家さんのイメージが変わったという意見があり、人々にとっての“経験”を作れたと思っています。
カンボジアに来る以前はどのような仕事をされていたのですか?
以前はアリババに務めていました。
アリババは流通総額がアマゾンより大きく、世界最大のBtoBのプラットフォームです。
中国や韓国の安価な商品により地元産業が価格競合にさらされる中、商品を評価してくれる国に提供し販路を確保することで、地元産業やその関係者も残り続けることができる。良いものが適正価格で提供できる。
アリババの仕事はそういった効果があると思いました。
地域貢献も自分が寄与したいことの一つでしたし、企業としての大きさから世の中に与える影響が大きいと考え、入社を決めました。アリババでは、既存のお客様に対する改善策の提案と新規開拓の営業を行っていましたね。
初めは日本のことを学びたいという思いから日本で就職しました。
しかし日本で就職活動をするときから、新興国に入りたいと思っており、新興国でいつかは仕事をするというプランは既にありました。
カンボジアへの転職を決めた要因は何でしょうか?
カナダで出会った友人が日本での起業を成功させたという情報を、フェイスブックで目にし、社会への影響も持っており、悔しいっていう思いが募ったのがきっかけです。
また同時に、東南アジアで働いていた人にお話を伺うと、皆口をそろえて、「裁量権がある仕事を任される」「日本では考えられないポジションで仕事ができる」と述べていました。
自分も経験と成長がほしいと思い、そして成長しきっていない国を希望していた中、現職の代表である鳴海の存在がありカンボジアでの就職を決めました。
かつてカンボジアでは人と仕事のマッチングインフラが整っておらず、スキルに見合った職を人々が見つけられていないという現状がありました。
その現状を解決したいという代表の思いから弊社は始まっています。
代表の活動は社会貢献性とビジネスのバランスが取れており、ビジネスを通して社会貢献できている部分にすごく惹かれました。
自分自身、自分で起業し社会貢献されている方に魅力を感じており、働く場合もそういった方の下で働きたいと感じました。
有難いことにカンボジアでは代表直下で働けており、日々学びを得ています。身につけないといけないと感じる部分が多いですね。
現在の仕事内容を教えてください。
求人企業と日本人の求職者さんのマッチングを行っています。苦手な事務作業が思ったよりも多く、自分にとっては大変です(笑)。
しかし、「カンボジアのために」と思いを持ってやって来た人に対し、カンボジアで活躍するための場となる仕事を紹介できていることが嬉しいです。
そういった方がカンボジア社会に寄与していくのだなと思いますし、私もその活動に寄与できていると考えると、非常に嬉しいです。
ちなみにスカイプを通した面談が可能なので、愛媛の方でもカンボジアに来たい場合は面談可能ですよ。
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