中学時代に興味を持った仕事につくため、大学進学をせず、働きながら夢を追いかけるという選択をしたコーイチさん。
甘くない。しかし大変な時期を経験しながらも、全国番組に出演されるまでになりました。
次回、東京での快進撃のきっかけや、事務所に所属しない理由など。また、ナレーターと声優の違いについても、たっぷり語って頂きました!
東京でナレーターに!ただ、フリーランス?
大手の事務所って、何百人とか所属していますが、それで食えている人って上位10%くらい。事務所に入ったからって仕事があるわけじゃないし、上手ければ仕事が取れるわけじゃない。なので、マネジメント論とかも座学で学びましたし、マネージャー視点っていうのも勉強ができました。
そしたら、何度か行くうちに、少しずつ自分で仕事を頂くようになりました。母体の事務所のマネージャーからも声がかかるようになって、東京での初レギュラーは、テレビ東京の深夜番組です。ただ、自己投資とかも必要だと思っていたので、まだバイトは続けていました。
ナレーターと声優の違いって?
あとは、売れっ子の方が沢山担当しているんですよ。ナレーターって、見えないですが番組の色を左右したりする。なので信用してる人を使いたいんですし、聞き慣れている声の人の方が良い。現在活躍されているナレーターの方も、多くは40~50代です。
あとは、ナレーターは共演をしないので、他の事務所の方と接する機会はほぼないですし、同じ番組でも、時間差で入ったりします。声優はスタンドマイクの前で入れ替わりですが、ナレーターは基本座った状態で録音をするっていうのも違いますかね。
事務所によっては、声優もナレーターも両方やってる人もいます。
(現在担当している料理番組のナレーション現場でスタッフさんたちと)
全国放送、朝の情報番組のレギュラーを務める
なので、アニメとかに触れることなく、今に至るっていう感じですね。東京にきて初めて洋画の吹替をしました。東京だと、ナレーションメインで教えるところって多くないので、声優メインだと思います。
今は、『キャスティングプロジェクト猪鹿蝶』に参加しています。フリーランスナレーターが集まっていて、所属ではないんですが、母体の事務所のマネージャーがナレーターを売り込んだり、需要にあった人を出したりしますね。
サンプルも自分で作るんです。スタジオを予約する場合もあれば、番組のオンエアを切り貼りしたり。その中でも、バラエティーとかスポーツとかジャンルを分けて、自分の中で納得できるようなものを作ります。
情報番組やハートフル番組用
ナレーターには瞬発力が大事
なのでTVの音を録音して、ナレーション部分を切ったものを繰り返し聞いたり、あとは原稿を書きだして読んでいますね。
読み方1つで、見る人の感じ方が変わる。「自分が視聴者だったら、どう読んだらいいかな?」って想像しながら読めるのが楽しいですね。
あとは、声質って人によって違うので、「自分がこんな声だったら、あんな表現でも出来るのに」とか羨ましくも思います。やっぱりこの業界だと、声の良い人ってたくさんいるんですよ。ただ「こう読みたいけど、自分の声質では、こっちの方が良いな」とか、逆に自分の強みに変えるようにしていますかね。
若いうちに、ぜひチャレンジしてほしい
もちろん、愛媛にいると遠い存在な気がするっていうのは分かるんです。東京だと、芸能の学校とかもありますし。ただ、自分も英才教育をされていたわけじゃないし、愛媛で普通の学生生活を送っていました。なので興味を持ったら、ぜひそれに向かってつっぱ知って欲しいですね。
あとは、正しい努力をして欲しいです。ナレーターでも単に上手いってだけで、仕事が貰えるわけじゃないんですよね。ただがむしゃらに頑張るだけじゃなく、ぜひ努力の方向性を意識して下さいね。
(9年前、23の頃です)
周りが大学に行く中、夢のため、働きながら専門技術を学ぶという選択をしたコーイチさん。
大変な時期を超え今があるのは、正しい努力と、諦めることを考えないほどの夢への想いでした。
ナレーターとしては新しいフリーランスという働き方。番組や職業の枠を超えた、コーイチさんのますますの活躍が楽しみです。
🍊バラエティー番組向けのボイスサンプル。(再生ボタンを押すと音声が流れます)🍊
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お疲れ様です。
最近よくテレビでコーイチくんの声を聞くようになって嬉しいです。
頑張って夢叶えられて本当に良かったと思います。
応援してるので、これからも後輩たちに夢を与えていってください。